アメリカの物価は近年急激に上昇しています。
生活必需品はもちろんのこと、医療費や教育費は日本では想像もできないほど高価になることがあります。
また、最近では日本円とアメリカドルのレートの変動が激しく、アメリカ旅行や留学を考えている人にとって大打撃となります。
そこで、実際にアメリカで1年間留学していた筆者がリアルのアメリカの物価についてお伝いしていきます。
今後、アメリカ旅行や留学を考えている人の参考にしていただけると幸いです!
目次
日本円とアメリカドル
円安ドル高
日本からアメリカへ旅行や留学をするにあたって、一番重要とも言える情報がドル円レートです。
2022年から歴史的な円安ドル高が今でも続いていて、2024年4月の平均レートは151.99円でした。
円安ドル高の状況は今後も続くと予想されているので、こまめにレートをチェックして少しでも円高のタイミングで一気に換金することをお勧めします。
クレジットカード
アメリカではキャッシュレスが日本より格段に進んでいて、カードでしか支払いができないお店やレストランも少なくありません。
特に日本から旅行でアメリカに来る人は、日本のクレジットカードをそのままアメリカでも使用するという人が多いと思いますが、日本のクレジットカードで支払うと現在のレートに加えて、手数料という形で加算されて引き落とされます。
例を挙げると、大手カード会社の楽天カードをアメリカで使った場合visa、master cardブランド付帯のものだと手数料として2.2%加算されます。
そのため、請求の際に自分が思っているよりも多く請求されることもあります。
アメリカでの生活費
アメリカでは近年物価が著しく上昇しています。例を挙げるとアメリカでは卵12個入りで4ドル近くするスーパーが多いです。
また、コカコーラ2リットルペットボトルも4ドル近い値段となっています。
このように生鮮食品から飲料、加工食品まで全てが日本のスーパーより高い値段で売られています。
さらに、アジアンスーパーなどで売られている日本からの輸入品はアメリカで作られているものより格段に高く売られているため注意が必要です。
アメリカでの医療費
アメリカの医療保険制度は国民皆保険のある日本と違い、個人で加入するか所属する会社を通して加入する必要があります。
日本での国民健康保険は年収400万円で39歳以下の場合、月23,513円となっていますが、アメリカでの平均保険料は月560ドルとなっています。
保険料にこれだけ差があるのは、医療費が日本と比べて高いということが一つの理由として挙げられます。
一度の救急車利用で1,200ドルほどするとされています。
アメリカでは必ず保険に加入する必要はありませんが、健康保険なしではいざという時に支払い困難になってしまう可能性もありますので、必ず加入するようにしましよう。
アメリカでの教育費
アメリカでは教育費が高いことも有名です。
特に大学の授業料は日本と比べてかなり高額になることが多く、留学を考えている方にとっては無視できない問題となっています。
日本の国立大学の授業料は標準額で、1年間535,800円とされています。
一方でアメリカの公立大学の授業料の平均は、1年間26,027ドルと現在のレートでは7倍の価格となっています。
アメリカの大学に1年間で必要な学費で、日本の大学を卒業できてしまうのです。
またアメリカでは、in stateの学生と、out stateの学生という区分があり、州内の学生と州外の学生で授業料が変わってきます。
もちろんout stateの学生の方が多く授業料を払わなくてはいけないため、日本からの留学生として通うのであればさらに高い授業料を納めなければならないことになります。
アメリカでの交通費
アメリカでの日常的な交通手段として、主に車が使用されることが多いです。
公共交通機関も大都市を除き、日本ほど発達しておらず車がないと日々の買い物や通勤ですら困難とされています。
車を所有する際には、車本体の費用の他に登録料、税金、保険料、ガソリン代などたくさんの費用が必要となります。
また、短期的に滞在する人はUberやLyftといった配車サービスを利用することも多いですが、こちらも決して安いわけではないので注意が必要です。
アメリカのレストラン
アメリカでは外食費がかなり高額になることが多いです。
ランチでは少なくとも15ドル〜20ドル(=約2,280〜3,040円)、ディナーでは30ドル(=4,560円)を超えることが多いです。(2024年4月平均151.99円で計算)
また、日本と大きく違う点として、アメリカにはチップ文化が根付いています。
これは食べ物に払う対価とは別にウェイターなどから受けたサービスに対して払うお金になります。
サービスに対してお金を払うので、もちろん0%ということもできますが一般的に合計金額の18%以上を払うことが礼儀とされています。
またお店によっては、合計金額に自動的にチップ分として15%程組み込むお店もあります。
一見安く見えるお店も、消費税とチップを含めると予想よりかなり高くつくことも多いです。
まとめ
アメリカの物価は近年急激に上昇していて、食品や外食費、医療費などほぼ全ての生活費が日本より高くなっています。
さらに円安ドル高の影響も受けるため、日本と同じ値段で生活することはほとんど不可能と言っても良いでしょう。
生活費や旅行費を少しでも安く抑えるためには、外食を控えたりなど無駄な出費を減らすことが必要となってきます。
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